診療報酬下げの再提案

〜開業医の再診料下げを再提案へ・健保連、賛成見込む〜 2008/1/8日本経済新聞

 厚生労働省は2008年度の診療報酬改定に向け、2回目以降の診察で開業医が受け取る再診料の引き下げを中央社会保険医療協議会中医協)に再提案する方針だ。再診料の引き下げは診療報酬改定の最大の焦点だが、日本医師会の強い反発で昨秋にいったん撤回した経緯がある。厚労省は16日から始まる中医協の最終協議で健康保険組合連合会健保連)が引き下げに賛成すると見込んでおり、提案し直すことにした。

 診療報酬は医師や保険薬局が手がける検査や治療、調剤に対する公定価格。患者の保険料や窓口負担、税金で賄われる。昨年末の08年度予算編成で総額は決まっており、その配分を来月末までに中医協で決める。


政治をおこなうには確固たる意思が必要なものである。
国家のため、国民のために必要であると判断したのならば、強い意志で継続していくことが求められる。
このような動きを見ていて思うのだが、最初に診療報酬引き下げが必要であると、政府は判断したはずである。
そこで、日本医師会が反対をした。
それはいつの時代でも、誰であれ既得権を侵されれば反対をするのは当然である。
しかし、政治として診療報酬の引き下げが必要であると判断したならば、断固戦わなければならない。


一度反対されたから、振り上げた刃を鞘に収め、健保連合会が同じ意見であったから、もう一度鞘から刃を抜いたということだ。
そりゃ、自分の意見に賛成してくれる後ろ盾が心強いのはよく分かる。
分かるが、こんな政治体質では体質改善はできないのではないかと思う。
診療報酬引き下げは、必要だからやるのである。
必要である信念があるのならば、周りの喧騒に振り回されずに貫いてやって欲しい。


既得権者はいつでも、どこにでもいるのである。
そして、別に彼らが悪いわけではない。
政治判断として必要なことは、確固たる信念を持って貫き通して欲しい。