群雄割拠3

董卓長安へ、つまり西域へ向かって遷都をおこなうと、連合軍内部でも揉め事が起こる。
もともと真面目に戦う気のない諸侯が集まってた寄り合い所帯だったので、誰も自らの兵力が減らされたくはないもので、中には本当に連合軍内部で抜刀して諸侯が諸侯を刺し殺すと言う事件も起こった。
普段から仲が悪く、感情のもつれ、らしい。
殺したのは劉岱、殺されたのは橋ボウであった。


他にも盟主袁紹と同門の袁術の抗争も表面化してきて、それぞれが勝手に豫州の牧を任命する。
袁紹が任命したのは周昂、袁術が任命したのが孫堅であった。
周昂は取り急ぎ豫州へ向かい、既成事実を作り上げるためにここを占拠した。
これに怒ったのは、袁術孫堅である。
早速孫堅豫州へ出兵。
袁術孫堅豫州牧に任命している手前、援助しなけばならない。
しかし袁術は自前の兵力をそう多くは率いていないので、公孫サンに援軍を要請した。


公孫サンも自らの勢力を広げようと画策しており、当面自分の敵は袁紹になると踏んでいた。
何しろ公孫サン袁紹は領土が近い。
そこで孫堅を後ろから支援するという形で援兵を送った。
とは言え本気で戦うわけではない。
なにしろ反董卓連合軍の盟主が袁紹であり、自分もそこに加盟しているのだ。
それぞれが道化を演じるというわけだ。


ところが公孫サンが派遣した弟の公孫越が、周昂軍との小競り合いの最中、流れ矢が命中。
この事故により、袁紹公孫サンの対立が激化することとなる。


時を同じくして、益州では牧の劉エンが各地の益州地方の郡や県を攻撃してこれを占拠。
漢中の張魯とも同盟を結んで、独立王国建設の野望が立ち上った。