人物辞典 ユリウス・カエサル

前100〜前44。
古代ローマの将軍、平民派の政治家。
第一回三頭政治の中心人物となり、ガリア遠征で勢力の基盤を確立。
元老院と結ぶポンペイウスを破って前45年事実上の独裁者となり、元老院を意のままに動かしたが、ブルータスら共和派の人々に暗殺された。
貧民の救済や属州統治の改革など種々の改革を行ったが、元老院・共和派の勢力を過小評価していた。


文英堂 世界史小事典 より


前100〜前44。
古代ローマの将軍、政治家。
名門の出。
前69年財務官、前63年大神官(終身)、前62プラエトル就任。
前60年ポンペイウスクラッススと結んで第一回三頭政治を始め、前59年コンスルとして国有地分配法案を提出した。
前58年〜前51年にはガリアを平定し、アルプスの北をローマの版図に入れたため、西欧内陸部がローマ文化圏に繰り入れられた。
前49年ポンペイウスと衝突してこれを倒した。
前46年には10年任期のディクタトルに就任し、前44年これを終身とした。
救貧、植民事業や太陽暦の採用などの諸改革を行ったが、権力を一身に集めたため共和政擁護者のブルトゥス、カッシウスらに暗殺された。
彼の開拓した道を養子オクタヴィアヌスが受け継いで帝政を開いた。
文人としても優れ、「ガリア戦記」「内乱記」の史書を残している。


山川 世界史小事典 より


う〜ん、小事典で紹介するには無理があると思われるが、こんな説明では何のことやらサッパリ分からないし、彼がどんな人間で、何を目指していたのも分からない。
とは言え、塩野七生氏は彼に、

  • 知力
  • 説得力
  • 肉体上の耐久力
  • 自己制御力
  • 持続する意志

という、イタリアの高校の教科書で歴史上の人物を評価する要素でオール100点を付けられている。
ローマ人の物語」を読んでみると、カエサルの凄さが、いやいや魅力がと言うべきだが、それがヒシヒシと伝わってくる。

小生は世界史にそれほど造詣が深いわけではないが、三国志とか日本史上の人物ならば、そこそこ知ってるつもりなので、ちょっとカエサルに勝る人がいないか探ってみることにします。

また、辞典の言葉で、意味が分からんのもあるので、それも調べてブログで紹介してみます。


補足としまして、
「知力」とは現状把握の能力、先見性、問題解決能力をさします。知識とか、知性とは別のもので、知識があっても、知力がゼロな人はたくさんいらっしゃるかと思われます。
「説得力」とは、この人が口を開けば、大衆は黙って聞き入り、黒いものでも白にしてしまえるような、能力をいいます。歴史を動かすほどの人物にはこの能力なしには語れません。