佐藤雅彦&竹中平蔵 / 経済ってそういうことだったのか会議

desya2007-06-15

面白い! と心底思える書籍に出会えたとき、この瞬間がたまらない。
生きてて良かった! とさえ言える。


そもそも人生の充実感とは何を以って充実と感じるのだろうか。
様々あることは承知の上だが、その一つに「出会い」が挙げられるだろう。
人との出会い、書籍との出会い、芸術作品との出会いetc


書籍と言っても小説ではないこちらの「経済ってそういうことだったのか会議」だが、まず私は「経済」ってなんだか大変難解なモノだろうと思っていた。
だから一生触れ合うことは無いなと思っていたのである。
しかし、何がきっかけだったか忘れたが、この本を読み、経済がすごく身近に存在し、自分の周りで呼吸をしているように常に触れ合っているのだと、親近感をもった次第である。


内容は佐藤雅彦氏と竹中平蔵氏の対談形式で成っている。
いずれも慶応義塾大学教授を経ていらっしゃる。
佐藤雅彦氏は「スコーン」のCMや「だんご3兄弟」でお馴染み。
また世界の電通で働かれていた模様。
竹中平蔵氏は言わずともがな、小泉元首相の片腕でいらっしゃいました。


貨幣とは、株とは、税金とは、通貨とは、アメリカ経済の成り立ち、アジア経済の生い立ち、投資と消費、起業とビジネスって?、労働と失業の概念、等等。
これらの文字や言葉を見ただけで欠伸が出てくるところを、目を見開いて読ませてくれます。


何よりも解かり易いことが最大にして最高の特徴です。
挿絵漫画や語録が付いている事も理解し易さに拍車をかけてくれます。


私はこの本に出会えて良かったと思っているし、その後の人生にも影響を与えてくれたし、充実感も充足感も感じることができたし、幸せです。


読めば経済の背骨が見えてきます。
背骨が見えれば、その周りに付随するものが一つずつ見えるようになってきます。
読みやすいです、解かり易いです。


竹中氏の書籍は他にも読みましたが、基本的に解からない人に解かってもらうための文章を書く人だなと、感じます。
私の頭が悪いせいもあるだろうが、この姿勢は大変ありがたいものです。