Vandenberg / ネザーランドの神話

desya2007-05-30

たまに洋楽の邦題は何を根拠に命名しているのだ?と、疑問符が頭をクルクル回ってしまう。
このアルバムは、その筆頭でございました。
ちなみに洋題は「VANDENBERG」である。デビューアルバム。


人間の心には「旋律」が住んでいます。ご存知だろうか。
この、固有名詞としての「旋律」は大変重要な人間のファクターとなっております。
それは音楽を聴いた時に、稼動しまして、耳から脳へと音の刺激が伝わったと同時に、心の旋律との照合がおこなわれる。

この照合の結果、自分の持つ旋律と波長が合うと「良い」と判断し、つまりは感動を呼び、エンドルフィンやアドレナリンが分泌されて快感まで与えてくれます。

この「旋律」は先天的なものではなく、鍛えることや養うこともできるので、様々な音楽を聴くことは、後々に感動や快感を得る布石となるのです。努々疑うこと無かれ。


この「旋律」に触れてしまったのが、このVANDENBERGでした。
ああ、たくさんの快感物質が分泌されているのが判る!
ヴォーカルの声や歌い回し、ギターの音やソロの運び方、私がこうして欲しいと思うことを、彼らが完璧に行ってくれる。
いや、それ以上に。

エイドリアン・ヴァンデンバーグのギターは確実に、完璧に私の「旋律」を導いた。
この感動を伝えたいが、今のところ、このような表現でしかできない。……残念無念。

あえて難点を述べるならば、この無機質なジャケットと、折角フレキシブルに仕事をしているドラムの存在感をミキシングミスを犯している点だろうか。


 本日の一押し
 このVandennbergのセカンドアルバムに「This Is War」と言う稀代の名曲が収められている。その前哨戦ともいうべき曲としてこちら「Too Late」である。
 ギターソロをこういう展開で行うと、音楽と言われる作品が引き締まるのですよと教授してくれる。
 ギターソロに入るためのギターソロがあるのが彼らの楽曲の特徴でもある。
 意外とこういう展開をしている作品は少ないので、ハマる人はドップリとハマれる。
 日本のロックバンドでも、こういう展開を発揮してくれたら厚みが増すのになぁ〜。