ゆとり教育見直し

実行当初から疑問が渦巻いていたゆとり教育方針だが、今回はこれを元に戻す方向に向かいつつあるようだ。

土曜日の授業を月二回に限り、通常授業にするという。
もちろんこの背景には学童の学力低下を懸念してのことです。
はたしてゆとり教育を施すことによって、どれほどのゆとりを備えた児童が育まれたのは解らないが、学力にはゆとりが無くなり、一刻を争う事態ともなっているのだろう。


しかし面倒なことにこの転換を再度行うには、学校の休業日等を定めた学校教育法を訂正したり、教員の勤務時間の変更に伴う条例の訂正をしたりと、いろいろと手間がかかるもののよう。


とは言え、なし崩しで放置しておくよりは遥かに建設的な方向に進んでいると思う。
やってはみたけど、駄目だったから修正、再考するというのはもっともなことだ。


日本の歴史を振り返ってみると、割と今あるものはそのままでという保守的な傾向が強い。
民族性なのかもしれないが、例えば幕末などは徳川家康が定めた鎖国やら老中合議制などを「祖法」として、頑迷に護り通そうとする向きがあった。
現代の憲法解釈にしても同じくである。

実態に合わせて、人間に合わせて訂正、改正して行くのは自然な流れだと思う。
今回の記事事態は些細なことかもしれないが、この当たり前のことを当たり前に実践することの普遍さを垣間見た気がする。