温家宝首相

なんともオブラートな国会演説を披露されたようです。

拍手の音に気を取られて、一部分を読み飛ばしてしまった模様。

「日本は戦後平和発展の道を選び、世界の主要な経済大国と重要な影響力を持つ国際社会の一員となりました。中国人民は日本人民が引き続きこの平和発展の道を歩んでいくことを支持します」

が、すっぽ抜けたらしい。
「拍手の合間で原稿を読み始めるところを間違えた単純なミス」
と言うのが演説終了後の中国側の言い分だ。

単純なミスは人間である限り仕方がないこと。
領海侵犯や、資源強奪など、単純なミスは仕方のないことなのだ。

豆知識として……「大統領」「首相(総理大臣)」の違いって何でしょう?
「大統領」とは国家元首であり、国を代表する人のことを指す。
日本に大統領がいないのは、天皇がいらっしゃるからで、中国では国家主席と呼ぶ。
「首相(総理大臣)」とは行政を取りまとめる指導者なので、各役所のトップである大臣の上に立つ「長」なわけです。

アメリカでは首相は存在しません。行政の長も国家の代表も、両方とも大統領が一元化しているからであり、この形は大変珍しい。
だからこそ直接選挙になるわけだが、選ばれた大統領が所謂与党出身でない限り、法案が一つも通せないという珍事が起こったりする。

国家の代表として、王様や女王様がいらっしゃる国もあります。
しかし、政治の実権を持っているわけはないのが大半です。
日本の場合、議員内閣制なので、政権を取っている党の代表が首相となるので、法案が通せ易いわけだが、議会の顔色を気にしながら政治を行うことになる。日本の政治は根回しが重要なのである。

しかし中国に対しては顔色を気にせず、堂々主張をして行ってもらいたいと切に思う。