選挙権

今日はご存知選挙投票日。

さて、よく投票をしに行かないと言う方を見かけます。
私は選挙には一国民として行くべきだとの立場です。
選挙に行かない人の、その理由を幾つか挙げてみますと、

  1. 時間がない、面倒くさい
  2. 誰に投票しても政治や国家が変わるとは思えない
  3. 何をやろうとしているのか判らない
  4. 政治家は不正ばかりしてるので投票する気にならない

等等。
これらに対して個々に反論をして行くのは、相手の価値観や人生観にまで踏み込んでしまうことにもなるので不毛であるとも思う。
例えば「3」を述べる人などは、ただの勉強不足であることを露呈しているだけとも言える。
そこで、投票しない理由ではなく、そもそも何故このような意見が跋扈してくるのかと言う、もう一歩踏み込んで考察をしてみた。

結論から言えば、日本は平和なのである。

歴史を鑑みて見れば、一般庶民は時の征夷大将軍を選ぶことはできないので、将軍(幕府)の出した政策には反抗の余地はなかったし、もちろん天皇を選ぶことなどもってのほか。各種大名(戦国大名)などと言う地方有力者は王様でもないのに原則世襲していたのである。

このような過去の常識を一変させる発想にいたった坂本竜馬徳川慶喜らは正に天才と呼ぶにふさわしいと思うが、彼らがそのような発想に至るのは、世の中が平和ではなかったからである。
今でこそ言わなくなっているが「平和」の反対は「戦争」ではなく「混乱」である。「混乱」の狭義に「戦争」がある。
国家が混乱しているときはそれぞれが確固たる主義主張を行うし、また賛同も起こるものである。
この賛同の法的根拠に選挙投票が存在しているのである。
危機意識ありきで人は現実に向き合う能力が生まれてくるわけだ。

現在、日本は様々な問題を抱えている。
社会保障問題や少子化問題北朝鮮や中国との折衝、いろいろあるわけだが、誤解を恐れずに言えば、直接国民一個人に降りかかる問題ではない。
関係ないよと言えば、確かに仰るとおりである。

「平和」と言うのは「混乱」していない状態を指す。
ならば、国民が参加するべき選挙というものにいかない理由は結局、自分に火の粉が降りかからないからである。
これは実は喜ばしいことなのかもしれない。