僕とソニー

-日経新聞より抜粋-

 有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)……電圧をかけると光を放つ有機化合物から成るパネル向け電子素材。
明るく色鮮やかな画面表示が可能で、応答速度が速い特徴がある。
材料そのものが発光するため、バックライトが必要な液晶や発光するための空間が必要なプラズマに比べて大幅に薄型化できる。
すでに携帯音楽プレイヤーや車載オーディオ機器の表示パネルに利用されているが、大型化に課題がある。


ソニーはこの有機EL方式テレビの量産を世界初で行うらしい。
液晶やプラズマの次は有機ELの時代が来ると見込んでいるようで、実際、この技術を使えば超薄型テレビがお目見えすることになる。
とは言え、ソニーはブラウン管の成功が足かせとなり、薄型テレビへのシフトが大幅に遅れていたとか。


我が家は代々ソニー家系である。
……ということに気が付いたのは最近だったが、思い起こせばソニー製品が圧倒的シェアを占めていた。
パソコン、ラジカセ、テレビ、その他諸々の電気製品がソニーだった……し、今もそうだ。
その瞬間、私はソニー色に染まって行くのを感じ、実にソニーを愛おしく思った。
うちの親父がソニーを好きだったのだ。結局その影響なのだろうが、好きなものは好きだ、好みとはそういうものだろう。
私はソニーで行く!と、心に誓っていた。


この前、デジカメを買いに行った。
店員曰く
ソニーメモリーカードソニー社製のものでしか使えないので、他社パソコンとの互換性が悪く、あまりお勧めできません」

カシオの製品を買ってしまった。


しかし私はソニーを信じている。
技術のソニーは必ず返ってくると信じている。
次に買うデジカメはソニーになると信じている。