損害保険

去年は保険金の不払いにおいて紙面をにぎわせていた、所謂「出口」問題。そして今度は保険契約時に必要以上な金額をお客様から領収している「入口」問題が勃発。
という按配でございます。

しっかりとした改革、体制を構築していかなければならない。消費者が受けている損害総額は何十億円の単位となっている。
これで儲けた資金で、たくさん立派な自社ビルなどを建てていらっしゃる訳ですから、保険会社のビルには怨霊が宿ってそうだ。
しかも保険制度をふくむ金融機関等は政府の手厚い保護を受けている。政府もこれらが機能しないと立ち行かないからだ。
私はこの前住民税を銀行で支払ったが、何故銀行で受け付けてくれるのかと疑問を持った。
郵便局では3時を過ぎているので受付できませんと言われたが。

しかし、しかしである。
マスコミと言うのは悪いことは面白がって記事にするが、今回のことに関してもちょっと公正さを欠いていないだろうか?
もし保険料の取りすぎ、保険金の不払いでウン十億円が浮き彫りになっていますと言うのならば、少ない保険料でもなんとか支払い担当者が努力をして保険金支払いに漕ぎ着けた、とか、実は保険金を多く支払ってしまっていたとかと言う金額も載せるべきだろう。

もちろんそう多くはないだろう。
当然です。保険会社も損ををしないように、というより契約以上のことはしないのだから。
しかしそれらも公表して、プラス面とマイナス面を知らないと公正ではない。
プラスとマイナスを知った上で、不払い等の責任を追及するべきだし、追及される方も納得がいくというものだ。
気を利かしてやったことは一切認められないなんて、誰だって気分が悪いだろう。
「あなた方の努力は知ってます。でも、責任は取りましょうね」が筋ではないか。

人を非難したり悪態をついたり、人間はどちらかと言うとこのような行為を好む傾向がある。私もそうです。マスコミもそうでしょう。
なぜなら、楽だし面白いし正義っぽいし。

物事には3つの視点が最低はあると言う。
自分の視点、相手の視点、第三者の視点。
この3点から論ずることが公正さの第一歩かと思う。
情報を受信するというのは大変なことなのである。