ハネムーン準備

全く知らなかったが、トルコの通貨は「新トルコリラ」で、1トルコリラ(紙幣)が100クルシ(補助硬貨)。
どちらも聞いたことのない単語だ。


なぜ「新」なのかというと、デノミネーションをおこなったからのようです。
デノミとは、インフレが続くことにより、通貨の表示単位が大きくなったときに、単位を小さい表示に戻すものです。
例えば今日の日本の缶ジュースは120円だが、これが物価が上がりまくって120万円になったとします。
もちろん缶ジュースが120万円ならば、大卒の初任給は20億円ほどになっていることになります(理論的にスライドしていれば)。


これではゼロを数えるのが億劫になってしまうので、ゼロを取っ払って120万円を120円にしてしまおうというものです。
実際にトルコでは旧100万リラ札が1新トルコリラと同じ価値となりました。


トルコリラの紙幣には全てアタチュルクの肖像となっている。
私は日本人だから、これを珍しいと思ってしまうのかと思ったが、ドル札だってワシントンやらジャクソンやらが載っておりますよね………
それもそのはず「トルコ共和国の父」という意味で使われている「アタチュルク」こと「ムスタファ・ケマル」は第一次世界大戦で敗れたオスマン帝国が失った領土を回復し、スルタン制度を廃止させ、1923年10月にはトルコ共和国を樹立、初代大統領となった人物でございます。
彼の存在がなければ今のトルコは無かったかもしれないと言われている。

11月10日9時5分、アタチュルク臨終の時刻は人々みな歩みを止めて哀悼の意を表すという。


スルタンとはイスラム教の政治指導者の称号。
宗教的最高権威者はカリフと呼ばれる。
スルタン位はカリフから授与される。
スルタンが名前の前につけば君主。後ろについた場合は聖人、またはスルタンの親族を示すらしい。


日本には国民的英雄がいないのかな?